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プレミアリーグ「サンダーランド対チェルシー」感想文 仕方がないではありますが 

 うーん、残念。昨シーズンの課題でもあった「下位チームに攻めあぐねて勝ち点を取りこぼす症候群」が再発してしまったようです。

 まぁ連戦でコンディションの問題もあったんでしょうし、サンダーランドの守備が素晴らしくて固かったところもあったので仕方がないといえばそうなんでしょうし、アウェイで勝ち点1ゲットできればOKなところもあるんでしょう。でも、それでもあえて問題点を上げるとすれば、次の3点となるんですかね。

1・メンバー固定の弊害

 勝っているチームはいじらないという鉄則はあるにせよ、コンディションに問題がありそうな選手がいる場合は何人か代えてもよかった気もします。この試合でいうとアザールは動きが重かったように感じたし、ディエゴコスタもイマイチでした。まぁ、その2人は代えの利かない選手であるのかもしれないけど、もうそろそろ「大胆なローテーション」を取り入れてもいい気はするんですけどね。もちろん、下手にローテーションして無敗が途切れたら嫌だという考えはわかるんですが、この試合はちょっとマンネリ感が漂っていたように感じました。

2・サイドバックの攻撃力

 アスクリピエタはいい選手だと思うけど、このように「引いた相手」での試合では、もっとサイドからクロスを上げることができるサイドバックが必要なようにも感じました。アスクリピエタは利き足が逆なんで、どうしても一度切り替えしてからのクロスというのが多くなってしまい、それで相手に中央の守りを固められてしまう場合があるんですよね。フェリペルイスがいるんですから、もう少し彼を起用してもいいのかなと。守備力を考えてアスクリピエタというのはわかるんですが。


3・交代策&戦術変更といった修正オプションが機能しない

 後半、ドログバ&レミー、そしてシュールレを投入しましたが、正直、あまり効果的ではなかったかなと。まぁ、他に代える選手がいないというのはわかるんですが、たとえばドログバを入れるなら彼を生かすような戦術を取り入れるとか、もう少し「戦術的な変化」をつけてもよかった気もします。

 冒頭でも書いたように、サンダーランドの「引いたゾーン」がすばらしかったのは確かです。アザールにサイドで2人付いたりして仕事をさせなかったのは見事でしたし、2列目、3列目からのチェルシーの選手の攻め上がりに対してもきちんと追尾してフリーにさせなかったのも見事でした。ただ、前半ウィリアンが放った「ポスト直撃ミドルシュート」など、もう少し遠い位置からの精度がある「ランパードが得意としていたミドル」や、先にも述べたサイドバックの攻撃参加を絡めたサイド攻撃ができれば、ゴールが奪えた気もするんですよね。

 負けなかったことは評価ですが、今後の課題がいくつ見つかったことは、きちんとインプットしておきたいところです。


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Posted on 2014/11/30 Sun. 20:36 [edit]

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フォルランの壁と、ヘッドコーチとマネージャー 

4年前のスターが壁に直面した。10年のW杯南アフリカ大会では得点王となりMVPにも輝いた。今季多大なる期待を受けC大阪に入団したが、26試合で7得点。現在の大熊監督が就任した9月以降、先発出場は1試合もなく、本人も26日の練習で「長い間試合に出られていないのは残念」と悔しがっていた。
引用元

うーん。壁ねぇ。試合見てないからなんとも言えませんが、そもそも何を期待してフォルランを獲得したのかって話になる気もしますね。

つまり「フォルランが使えない選手」だったのか、それとも「他の選手がフォルランを生かせなかった」ということなのか。そもそも論として、私はフォルランは1人で独力でゴール量産できる選手ではないと思っていますし、どちらかというと組織の中で役割を与えることで輝く選手であると思っているんです。なので、彼一人をスケープゴート的にするのは違う気もするんですが、そのあたりどうなんでしょうね。

もちろん、それなりのお金を掛けて獲得しているんでしょうし、年棒も安くはないと思うので、それに見合った活躍ができない本人が悪いという話になるのも当然あるのでしょうが、チームメイトや監督の支援なしに活躍しろといったって酷な気はするんです。チームメイトのお膳立てもバッチリで監督の戦術もフォルランの特性を活かすべく考えられたものだったけど、それでも本人のプレイレベルが低くて結果を残せなかったというのなら、フォルランが悪いでOKなんでしょうが、そのあたりどうだったのか。というか26試合で7得点と考えると、チェルシー時代のトーレス師匠より優秀? ってそんなことも
ないか。


ちなみに大熊監督就任後に先発出場が1試合もないというのは、大熊が以下で言うところの「ヘッドコーチ」的なお仕事だからということもあるんでしょうか。

「ヘッドコーチとマネージャーは異なるんだ。異なるのに、なぜ私はマネージャーと呼ばれるんだ? 今の私はヘッドコーチだよ。サウサンプトンではマネージャーだった。私の責務はチームの指導をすることだけじゃなかったんだ。今ここで私はヘッドコーチであり、ヘッドコーチはコーチ部門のヘッドなんだ。チームのトレーニングに従事する部門だよ」
引用元

スパーズジャパンさんからの引用ですが、現スパーズのポチェッティーノ監督の素晴らしいお言葉。まぁ要は監督だけど「選手獲得などチームの編成に関わってない」状態のことをヘッドコーチと表現しているんでしょうが、大熊もそれと同様であるのは普通に想像できます。もちろん、単なるヘッドコーチとは違って「試合で起用する選手のチョイスする権利」は持っており、それでフォルラン選手を使ってないんでしょうけど、逆に大熊が「ヘッドコーチ」として機能しているのかは気になるところです。って、本当はフォルランのことも大熊のこともあまり気にならないし、正直どうでもいいんですが、ポチェッティーノにはそれなりにがんばってもらいたい。チェルシー戦以外でね。


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Posted on 2014/11/29 Sat. 15:53 [edit]

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小島慶子さん寄稿「女子アナ内定取り消し裁判」論を読んで 

一体、清廉性ってなんでしょう?学生の内定取り消しの理由として「ホステスのアルバイトをしていたから」と言った放送局を批判して、「玉の輿狙いの女子アナのどこが清廉なんだ!」と書いている雑誌もあったけれどより条件のいい男性を求めて計画的に行動することを清廉ではないというのも、女は無垢で無欲であって欲しいという男の勝手な言い分です。

 どうやらホステスが問題らしいですね。男に侍(はべ)って酒をつぎ、飲ませて儲けるのがいけない。欲望をやりとりするのは汚らわしい、有名企業の看板娘にはふさわしくないと。

 じゃあ、ええと、看板娘はいいんでしょうか?若さと美しさでお客さんを呼び込むことは同じですが?男性の劣情を利用して金儲けするような女は卑しいと言うなら、テレビ画面の中の人物を隅々まで鑑賞して好き勝手なことを言う人びとの視線も、酒場で酌婦のスカートの奥を想像する男と同じように浅ましいとは思いませんか?そんな野次馬の視線を知りながら、無欲で清廉な人物を演じることもまた、あざとい欲望のやりとりだと思うのですが。
引用元

まぁ、元ホステスでもアイドルになれる時代ですし、同様にアナウンサーになってもいいんじゃんという考えもあるんでしょうが、上で主張する「アナウンサーも水商売みたいなもの」という理論はどうかと思いますがね。ホステスという商売をどう考えるかにもよるんでしょうが、テレビ局的には極論でいえば「元ホステスであるということが視聴率がどう影響するか」というところが論点なんでしょうし、「視聴率」のための清廉性を求めているという考えだと思うんですよね。ヤンキー層の支持が高い今のテレビなら、逆に元ホステスが売りになる可能性もあるのかもしれませんが、そういう判断ではなかったというのがポイントなのかなと。もちろん、今回の内定取り消し事件は、そんなテレビ局の都合だけで語れるものではないと思うんですが、上記の「若さと美しさでお客さんを呼び込むことは同じ」論はかなり乱暴かなと思った次第です。

というか、個人的にはその論を書いているのが、元民法アナウンサーであるというのが笑えました。

Posted on 2014/11/29 Sat. 15:18 [edit]

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欧州CL「シャルケ対チェルシー」感想文 さよなら、アンチフットボール 

 数年前にチェルシーをCL優勝に導いてくれたディマッティオが相手チームの監督でしたが、まぁ、正直、それほどすごい名将というわけではないわけで。

 当時のディマッティオ采配で覚えているのは、対バルセロナ戦でテリーが退場となったシーン。苦肉の策として、ラミレスを中盤からサイドバックにポジションチェンジするんですが、その交代策があたりラミレスがサイドバックの位置から攻撃参加してアウェイゴールを奪取。見事にバルセロナに勝つわけですが、当時のチェルシーのアンチフットボールスタイルから考えると、そのラミレスのゴールはテリーの退場が呼んだ「偶然の産物」だったんですね。ラミレスのブラジル選手特有の嗅覚が産んだゴールとでも言いますか。ある意味、ディマッティオも驚くぐらいの偶然の産物。テリーが退場でなく、バルセロナに先制されてなければ、決して生まれなかったゴールだったと思うんです。

 だって、当時のチェルシーは、まさに「アンチフットボール」の代名詞という感じのスタイルだったんだもん。シャビが怒るのも、ある意味、わかるみたいな(笑)。ですが、そんなチェルシーのアンチサッカースタイルから今季のモウリーニョは大きく変化しているのは、この試合でも顕著でした。なんというか「シャビが提唱するフットボール」寄りに変化しているという感じなのは、特筆すべきことなんでしょう。まぁシャビから言わせると、まだまだ、なんでしょうけど。

 そのアンチからの脱出の象徴が、セスクをボランチで起用するというスタイル。これまでのモウリーニョといえば、デコ、スナイデルなどトップ下にファンタジスタ系を置いて、FWと併せて2人~3人のみで攻撃するアンチ形がお得意で、3人以外は、運動量と守備力を活かす「とにかく勝つ」みたいなやり方が、シャビが提唱するアンチフットボールの原型だったんですよね。たぶん、そのアンチ理論で考えるとセスクをトップ下で起用するのが妥当だと思うんですが、今期のチェルシーはなんとセスクをトップ下でなく、そのさらに下のボランチで起用。そんな「アンチからフットボールへ」をスローガンに、全体的に攻撃に比重を置いたスタイル」がベースとなっているのはおもしろいところなわけです。

 もちろん、セスクは守備もきちんと行う選手ですし、けっして攻撃だけの選手ではないんですが、彼が中盤にいることで「アンチフットボール色」を薄めているというのは言い過ぎではないと考えております。

 アザールやウィリアンといった「個で崩せるサイドアタッカー」を攻撃の起点にしているのは、昔のモウリーニョと同じではあるんですが、それにプラスして中盤&サイドバックを絡めた縦のポジションチェンジだって厭わない攻撃スタイルを機能させているのは、セスクが中盤にいてゲームメイクしているからというのランパードに失礼? もちろんランパードが中盤にいるスタイルも個人的には好きですが、セスクをランパードの代わりに起用することで「脱アンチ」に成功しているのは、事実であると思う次第です。まぁ、もちろん全盛期のバルセロナと比べると、まだまだなんですが、結局バルセロナだって戦術メッシなところはあったわけで。そう考えると、それほど違いはないのかもしれないのかもしれませんね。

 内田選手。攻撃によく絡んでいて、いいパフォーマンスだったとは思いますが、後半の最後の方はちょっと集中力がなかった感じに見えたのは残念なところでした。ぜひ、この調子でがんばってください。

以上、本日はこれまで。


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Posted on 2014/11/28 Fri. 01:40 [edit]

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プレミアリーグ「チェルシー対WBA」感想文 サイドバックの積極性が○ 

 2-0という展開&相手が1人退場だったこともあり、後半のプレイはイマイチだったように感じましたが、全体的には申し分のない勝利だったと言えるのでしょう。

 ちょいオフサイド気味でしたが、ディエゴコスタの先制ゴールが大きかった。ああいうDF裏への飛び出し&シュートのうまさはさすがという感じで、顔に似合わず器用なプレイができるところが彼の真骨頂なんでしょう。最初はてっきり、ドログバ的なポストプレイヤーなのかなという印象を持っていたんですが誤りでした。申し訳ございません。

 あと、この試合で改めて感心したのは、アスクリピエタとイバノビッチの両サイドバックが状況によって果敢にオーバーラップして、状況によってはペナルティエリア内に侵入してシュートを打っていたところですね。そのような積極性は昨年以上によくなった感じですし、選手同士のコンビネーションも試合を重ねるたびによくなっている印象は○。もちろん、闇雲に攻撃参加するわけではなく相手のカウンターを受けないような状況判断したうえで攻撃参加しており、そのあたりのバランス感覚に優れていたところは素晴らしいなぁと試合を見ていて思いました。もう少しセンタリングやシュートの精度が上がれば言うことないのですが、それは期待し過ぎですかね。

 ちなみに、昨年のモイーズがマンユーでやっていた「ともかくサイドからクロスを放り込めばなんとかなる」という雑な攻撃は少なく、丁寧にサイドや中央で人数を掛けて崩していたところも高評価。アザールの個人技で崩す「戦術アザール」のみならず、オスカルやセスクやディエゴコスタなどがうまく絡んで崩すパターンがそれなりにあるのは、これまでのチェルシーではあまり見られなかった攻撃力と言えるのかもしれません。

 もっとも、これは昨年まで取りこぼしていた「下位チーム」に対する仕様が良い方へ変化したという面が大きいわけで、それはそれでプレミアリーグ優勝に向けては大きいのではありますが、一方で強豪を倒さないと勝ち抜けない「欧州チャンピオンズリーグ」を制するためには、もう一つか二つチームが成長する必要がある気もしてます。そのあたりは、これからからの課題と言えるのかもしれませんが、ひとまずはプレミア無敗記録更新に向けて邁進してもらいたいところです。さすがに12月~1月の過密日程を無敗で乗り切るのは厳しいかと思いますが、できるところまでがんばってもらいたいですね。

とりあえず、今回はそんなところで。


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Posted on 2014/11/23 Sun. 23:18 [edit]

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ピチカートファイブを改めて考える 野宮真貴は笑われない 

 僕が初めてピチカードファイブを初めて聴いたのは、渋谷系全盛期の頃。 野宮真貴さんがボーカルの「スウィート・ソウル・レヴュー」が確か最初に聴いた楽曲なんですが、ちょっぴり「ウンチク好き」の私としては当然、過去の作品にもさかのぼるようになります(笑)。
過去の作品をかたっぱしから聴いていったのですが、その流れで野宮真紀さんが3代目のボーカルで、その前にオリジナルラブの田島貴男さんや、佐々木麻美子さんがボーカルを務めていたことを知るようになります。

「意外と歴史のあるバンドなのね」みたいな感じで、いろいろ調べたりして聴くんですが、当然ながら本来は初代ボーカルの佐々木真美子さん→田島貴男さん→野宮真貴さんという流れの歴史のところを逆にさかのぼって聴いていったわけですから、その作品の時代背景とかめちゃめちゃなんですよね。

 渋谷系=古いレコードがCDで再発売されて「新譜」感覚で「旧作」を聴く。

という理論から考えると、別に順番なんて逆からでも関係ないし、それこそが「渋谷系的な聴き方」だとも言えるのかもしれないですが、今改めて振り返ると、一番最初にピチカートファイブの「女性上位時代」というアルバムを聴いた時に非常に違和感を感じたのは、そんな歴史を無視した聴き方をしていたからなんですよね。

■女性上位時代

 その違和感というのは、作品全般に漂う「野宮真貴をあざとくフィーチャー」しているところでした。今考えてみれば3代目の新ボーカルなんで「新しく変わったんで紹介します」ということなんでしょうが、佐々木真美子さんや田島貴男さん時代の作品を知らずに聴くと、自分のバンドのボーカルを「バンドとは別の人」のようにフィーチャーしているところが、なんか気持ち悪いんですね。まぁアルバムのコンセプトが「女性上位時代」ということなんで、そこにも掛けていたんでしょうが、なんか「フィーチャーし過ぎ」感があるんですよ。

■みんなに笑われるドジっ子?

 ただし、そんな違和感も佐々木麻美子さんがボーカルのころの作品から順を追って聴くと、それほど感じなくなるんですよね。




 こちらは名曲「オードリーヘップバーンコンプレックス」と「みんな笑った」ですが、佐々木麻美子時代の作品を聴くと、彼女のキャラクターを考慮してか歌詞の内容も「かわいいドジっ子?」的。ドジっ子は言い過ぎかもしれませんが、少し可憐で可愛いのイメージでした。ですが、ボーカルが野宮真貴さんになって、そういう「ドジっ子」色を一掃。野宮真貴さんのイメージを引っ張ったのか、それとも時代を考慮したのか、アルバムのコンセプト故かわかりませんが、男性より強い「強い女性」を謳う芸風へ変貌を遂げているんですね。

 上で紹介してる「私のすべて」という曲の歌詞を見ると、「だけど私は許されちゃう。それは私がかわいいから」となってます。すごい歌詞ですし、ある意味すごい楽曲です。何度も言うように、初めて聴くと少し違和感を感じますが、野宮真貴さんというキャラクターを生かしている楽曲であるのは間違いないんですよね。彼女が歌うからひとつの作品として完成しているわけで、これが先の佐々木麻美子さんがボーカルだったら、たぶん成立しないんです。

 私の中では、必ずしも「ピチカートファイブ=野宮真貴さん」ではなかったりするんですが、ピチカートファイブというバンドが渋谷系のみならず、90年代以降の「女性上位時代」をうまく演出し、それが時代とマッチしていたと分析するのもありだったりするのでしょうか?

まぁ、今更、言及すべきことでもないとは思いますが、一応。

Posted on 2014/11/22 Sat. 17:21 [edit]

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メタル系と渋谷系 メタリカの「メタルガレージ」について改めて考えてみる 

なぜ、渋谷系が苦手だったか。妙なお洒落風な感覚、ちょっと敷居の高い感じ、さらには、その人たちのウンチク語りたがりな雰囲気が苦手だったのだ。

いや、いま、書いていて気づいたが、僕は、メタル系だ。ビジュアル系だ。敷居の高さ、ウンチク語りたがりな雰囲気では負けていないな。いやはや、こういう思い込みで思想信条の対立は起こるのかと、再確認した次第である。
引用元


当時の「メタル系」対「渋谷系」という図式はなんとなくわかるんですが、その両方を渡り歩いた私(笑)から言わせていただくと、基本、どちらも構造的にはそれほど変わりないのかなと。もちろんファン層的には真逆だった気はしますし、いわゆる渋谷系のほうが明らかに「聞いている人の間口が広かった」のは確かなんでしょうけどね。いわゆる「普通の人が聴いている人数」が多かったとでも言いますか。普通の人が入りやすかったというか。私はメタルのほうが敷居高い気はしてましたけどね。

 上で述べられている「妙なお洒落風な感覚」とか「敷居の高い感じ」は、たぶん、そんな広い間口ならではの普通の人の多さが生み出したものなのでしょう。流行っているからという理由で、ファッション感覚的に聴いていた層の影響が強かったのかなと。で、逆にそういう人たちは、むしろ上記の「ウンチク語りする人」とは別の人種であったというか、そういうウンチクに興味ないけど流行っているから聴いていた人たちという認識だったんですけどね。もちろん、私のように「ウンチク語りの渋谷系」もそれなりにいたと思うんですが、そういう人たちとは別のファン層がいて、そちらの人のほうがマスでありブームを象徴していた人たちではなかったのかなと。あくまで私見ですが。

 メタル系の話をすると、いわゆる「普通の人」の割合はそれほど多くはなく、いわゆる「ウンチク語り」のほうがそれなりに多かった印象はありますね。あくまで、私の周りでのイメージですが。で、そんなメタルの「ウンチク語り」の人たちに重宝されたというか、それなりに重要な役割を果たしてくれたと思われる作品が、メタリカの「メタルガレージ」(オリジナル作品名は忘れた)。

モンスター・オブ・ロックへの出演記念マテリアルとして、前作の「マスター・オブ・パペッツ」をシングルとしてリリースしよう、というマネージメントのアイデアを「今さら、そんな曲をシングルにしても、おもしろくない」(ジェイムズ)ことから決定した企画である。 「俺たちは。このアルバムをくだけたものにしたかったんだ。シリアスなものにはしたくなかったんだ」という理由でプロデューサーをたてていない。「一発録音」とミックスで26日間で完成させた。 このアルバムは「バンドが楽しむ為」だけにリリースされたようなものだが、実際に後続に与えた影響は大きい。自らのルーツをあけすけに商品にしてしまったのだから。
引用元

 自分たちの「音ネタ公開」というか、要はオマージュされた楽曲をカバーした作品なんですが、伊藤正則とかが当時さかんに語っていたニューウェブオブブリティッシュなんちゃらの洗礼を受けてないライトなメタルファンからすると、かなり衝撃的な作品であったと認識してます。





 もちろんメタリカ以前からダイアモンドへッドやミスフィッツを聴いていた人もいて、そいう人たちは驚きはなかったんでしょうけど、いわゆるスラッシュメタルからこの世界に入ってきた人にとっては「メタリカはすべてがオリジナル」という認識だったんですよね。で、この作品を機に「メタルのルーツ」へ回顧するようになった人もいたのかなと。「ウンチク語り」の世界への入門作品だったとでもいいますか。

 ちなみに、確か当時ミスフィッツのTシャツを着ている友達がいて、その「妙なお洒落の感覚」に敷居の高さを感じた人がいたとか、いないとか。

 というか、どう考えてもメタル系のほうが敷居が高いし、面倒くさい存在だと思うんですけど。

 もっとも音楽ジャンルの成り立ちで考えると、この「過去の作品のオマージュ」というスタイルは、メタル系(というかスラッシュメタル?)も渋谷系(というかアシッドジャズ?)もヒップホップもあまり変わりはないのかなと。もちろんサウンドやリズムなどは違いますがね。

Posted on 2014/11/22 Sat. 14:31 [edit]

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欧州選手権予選「ベルギー対ウェールズ」 試合に関係ない感想文 

若きタレントがそろうベルギー代表ですが、どうもいまひとつ調子が出ない。

 チェルシーのエースでもあるエデン・アザールが攻撃陣を牽引している感じですが、相手チームにそれを対策されると攻撃の形ができなくなるのは、やはり中盤のタレントが不在だからか。あとサイドバックがいないのも、イマイチ攻撃が機能しない理由の一つなんでしょう。大切ですよ、サイドバックは。

 チェルシーの場合、オスカルやセスクが中盤にいてアザールのマークが多少緩くなるが、ベルギー代表ではそおれがない。アザールにおんぶにだっこ状態という感じで、それを見ていると少し気の毒に感じるが、それでもなんとかするというのがチームのエースというもの。たぶん、アザールがもうちょい成長してマラドーナクラスになれば、チームアザールでも
なんとかできるようになるのかもしれないが、今現在ではそれは厳しい感じだ。

 ちなみに、この試合ヤヌザイ(マンユー)が途中出場だったけど、彼を先発で起用してもっと攻撃的な布陣で戦うというのも一つの手であると思う。まぁヤヌザイよりもいい選手がいるので起用してないということなんでしょうが、なんとなくアザールがいる逆サイドにヤヌザイを起用すればマークが少し分散して攻撃が機能するようになる気がするんですけど、どうなんでしょう。

 ウェールズ代表。監督がクリス・コールマンというのが興味深い。なんとなく、勝ち点を重視した「しぶといサッカー」をするイメージがあるんですが、このベルギー戦も守備を重視したチームベイルという感じで戦略的に戦い、勝ち点1をゲットしたのはさすがである。

ベイルといえば、もともとはサイドバックの選手だったんだけど、確かスパーズ時代にレドナップ監督(またはコモリのおばちゃま)によってウイングにコンバートされて才能が開花したんでしたっけ? まぁ、確かに彼はボールをもって何ぼの選手ですし、ブラジル代表でないのなら、ウイングで攻撃に専念させてボールを預けるのが一番かもね。そういえば、ラ
ムジーはいたのかな?

 ちなみにウェールズ代表といえば、歴代名選手を生んでいるので、最後にそれを列挙。

まずイアンラッシュ。ご存知リバプールのレジェンドともいえるFW。80年代にダイアモンドサッカーで何度か見た覚えがあるが、裏に抜ける技術とシュートのうまさを備えた選手といえるんでしょう。

続いて、ギグス。ご存知マンユーのレジェンド。中盤やらせてもうまいけど、全盛期のウイングとしてのスピードとキレは伝説である。

マーク・ヒューズ。チェルシーにも在籍していたフォワードですが、マンユー色強い。監督としてのキャリアも長く、現在QPRでしたっけ?

ロビーサベージ&ベラミー。ケンカ番長的なイメージあるけど、サッカー以外でも個性を出していた選手として有名。特にサベージはいい選手だったと思う。メンタル的な視点で。ベラミーはリバプールでのわけわからない暴力事件などが有名ですが、インターバルを置いて2度もリバプールに在籍していたのはある意味すごいなと。




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Posted on 2014/11/20 Thu. 01:20 [edit]

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証明試合 アギーレ日本代表は遺産相続、オーストラリア代表は相続なし 

サッカー選手の代表チームにおける寿命はどれくらいなんだろうか。

元ドイツ代表のマテウスは確か4回くらいワールドカップに出ていると記憶しているけど、4年に一度の開始と考えると、それだけで16年。元イタリア代表のベルゴミも確か同じくらいワールドカップに出ていたんじゃないかな。

というわけで今のアギーレ日本代表ですが、起用されている選手からザッケローニ時代の遺産と言われているみたいだけど、普通に考えて監督変わるたびに選手総とっかえとかないわけで、遺産を引き継いで当然なんですよ。

たとえばチェルシー。私が応援している間に監督がころころと変わりましたが、メインの選手はそれほど変わってないんですよね。もちろん、その監督のお気に入りに戦術に合う選手が数名起用されたりもしますが、チームの根幹はそれほど変わらなかったわけです。

もちろん、アブラモビッチ就任当初と今のチェルシーでは世代交代が進行してますが、それは冒頭の「選手の寿命」が大きく影響しているわけで。クラブチームと違って「移籍」がない代表チームですから、「遺産」があって当然なんですよね。逆に、それがないほうがヤバい。

ただし、選手が同じだからといって監督が代わればスタイルも変化するのがサッカー。もちろん、そんなに大きくは変わりませんよ。変わるのはディティールです。で、そのディテールが大事なのが現代のサッカーであるというのは、今更言及するまでもないところですな。

言うまでもないですが、中盤の底にマケレレを置くか、ピルロを置くかだけでも、サッカースタイルは変わるわけです。中盤の陣容はかなりポイントだね。


と、試合に関係ないことばかり書いてますが、要はオーストラリア代表との練習試合を、あまりちゃんと見れてないし、特に書くこともないということ。今野のゴールは見事だったけど、あそこでドフリーとかありえないですよ。

要はオーストラリアが8年前と比べてとてつもなくレベルダウンしているのは間違いないことを証明した試合ともいえるんでしょう。プレミアリーグ見ててもオーストラリア人はまったく見なくなったし、選手のレベルはかなり低い感じですよね。

このレベルならオセアニア地区に戻ってもいいんじゃね? 的なことを主張したい。

まぁアジアにいるほうがワールドカップ出れるし、彼らにとっては美味しいのかもしれないけどね。


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Posted on 2014/11/19 Wed. 01:00 [edit]

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「Jに外資マネー!チェルシー級ビッグクラブ誕生も」から考える、Jリーグ鎖国論  

Jリーグが来季以降に実質的な外国資本企業のクラブ運営を認める方針であることが15日、分かった。現在の規約では外資系企業によるクラブの過半数の株式保有を認めていないが、日本法人を設立して運営に当たれば規約違反にはならないと解釈。外資参入で爆発的に予算が増え、強豪の仲間入りを果たしたイングランド・プレミアリーグのチェルシーのようなビッグクラブを作り、Jリーグ全体のマーケットを拡大する狙いがある。
(中略)
5月にはマンチェスターCを傘下に持つシティ・フットボールグループ(CFG=本社・英国)が、横浜Mに19・95%を出資。Jリーグのチームに外資系企業が本格出資するのは初めてだった。今後はCFGが横浜Mへの関与を強める可能性もある。現在のJ1の平均予算は30億円。これに数倍の予算を持つ超ビッグクラブが生まれれば、クラブW杯のタイトルを本気で狙うことも夢ではなくなる。
引用元

Jリーグのクラブの予算が増えるというのは歓迎すべきことだとは思いますが、そもそもなんで欧州にはビッグクラブというものが存在するのかってことは改めて考えてみる必要はある気はしますね。

 たとえば、上で例が上がっているチェルシー。チェルシーファンなんで、それについての見解を述べさせていただきますと、まずチェルシーにアブラモビッチマネーが注入された理由の一つが、確か当時「欧州チャンピオンズリーグ出場権」をチェルシーが獲得していたことであると言われていたんですよね。つまり、チェルシーがチャンピオンズリーグ出場権を持ってない(またはその可能性がない弱小チームだったら)アブラモビッチは投資してなかったのかなと。その真偽はわかりませんが、要はたぶん「欧州チャンピオンズリーグ」という大会やマーケットがあるから、アブラモビッチはチェルシーのオーナーとなる&資金投入の意味があると判断したのではないかという考えです。なぜか? 主な理由は、以下の2点?

・欧州チャンピオンズリーグを頂点としたビジネスモデルが魅力的だった
・選手の獲得も、「欧州チャンピオンズリーグ」という大会が影響した

 つまり「欧州チャンピオンズリーグ」という大会がそれなりに機能していて、「イングランド→欧州全土」というマーケットの広がりがあったから、チェルシーはある程度、ビッグクラブ化が成功できたという考え方がそれです。当たり前ですがお金持ち=ビッグクラブではないんですよね。まぁアブラモビッチ以降、プレミアの中堅クラブや下位クラブに投資したお金持ちオーナーもいますが、それらのチームがビッグクラブに成長できたかというと、現時点ではマンチェスター・シティを除いて、そうなってないのが現実です。

 ボスマン条例とかプレミアリーグの規定の緩さもあるんで、ファイナンシャルなんとかを無視して考えれば「金さえあれば、基本、外国人選手をバンバン獲得できる」ということも可能なんでしょうが、現実問題としてレスターとかウエストブロムとかが超大金使って選手を獲得しようとしても、必ずしもうまくいくとは限らないということです。選手獲得の際、マンチェスターユナイテッドなど輝かしい歴史のあるチームや、欧州チャンピオンズリーグに出場できるチームと天秤に掛けて、チームの魅力として勝てるのかみたいな話ですね。

もちろんお金は必要です。必要なんですが、それだけではビッグクラブにはなれないんですね。資本を投入して何かしらの結果を出して、それを続けて歴史を作って、その結果として初めてビッグクラブという概念が生まれてくるという考えです。

 チェルシーだってアブラモビッチ就任直後からそれなりの選手を獲得できたイメージはありますが、超一流の選手は最初は獲得できなかったわけです。ブランド力というか歴史から考えてレアルマドリーやミランなど、かなわないチームがたくさんありましから。ただし、先の「欧州チャンピオンズリーグ出場権」というのは、それなりの効力はあったかなと。欧州のサッカー選手にとって「欧州チャンピオンズリーグ」という大会はそれなりに魅力があって、その大会に出れるチームというのが移籍を検討する際の1つのトリガーとして機能していたんです。なので、それなりの選手は獲得できたと。

 というわけで話をJリーグに戻しますと、果たして「外資マネー導入=ビッグクラブ誕生」という単純な図式が成り立つのかという話です。何をもってビッグクラブとするかという話になるわけですが、例えば欧州の一流選手をかき集める=ビッグクラブとするとします。果たして、お金持ちとなれば、それが可能となるのか? わかりやすい例として、数年前の中国マネーが同様のケースなのかもしれません。当時、ドログバやアネルカがチェルシーから中国へ移籍しましたが、それはお金があったからなんでしょう。なので、Jリーグでも金があれば同様の可能性もあるんでしょうが、ドログバとアネルカがその後どうなったのかを考えてみると、先ほどから述べている「お金だけの問題」ではないところが見えてくる気がするんですよね。まぁ中国サッカーがあまりにクソすぎてJリーグと比較するのが間違いかもしれませんし、中国の場合はバブルが崩壊したなどの影響もあるかもしれませんが、果たしてクラブW杯やアジアチャンピオンズリーグという大会の価値が、欧州チャンピオンズリーグと同様の価値があるのでしょうか。

 私は現状、それはないと思っていて、そこを改善しない限り「ビッグクラブ化」という概念はうまくいかない気がしているんです。もちろん欧州サッカーマーケットが縮小してアジアのマーケットがそれに代わる存在となれば話は別ですが、そうではないとすると、なかなか難しいと思うんですよね。

 あと、これも大前提の話となるんですが、ビッグクラブが生まれるということはJリーグ内でチーム力の格差を生むわけで、果たしてそれでもいいのですかという話も必要になるんでしょう。

 みなさんご存知のように、アメフトとかメジャーリーグとかNBAといったアメリカのプロスポーツと、欧州を中心としたプロサッカーではビジネスモデルが違うわけですが、現状、Jリーグって実質的というか結果的には前者に近いイメージで、それが欧州型にシフトしてもいいのですかという話です。現状ドラフトとかないですが、戦力が均衡していて、毎年どこが優勝するかわからない&優勝チームが変わるのがJリーグの魅力と考えている人も多いと思います。そのスタイルは極めてアメリカのプロスポーツに近い形となっているわけですが、それって要はビッグクラブがないからなんですよね。もちろんJリーグすべてのチームが金持ちになってビッグクラブとなる可能性もあるかもしれませんが、現状の欧州各リーグをみる限りそれは不可能。

 というわけで、まとめますと「外資マネー」は歓迎すべきだけど、お金の問題だけじゃない&Jリーグ内で格差を生んでもOK? ということ。 まぁ、とりあえず導入して問題が出たらその時に考えるでいいかもしれませんが、私は現状「Jリーグはクローズド状態で、欧州のサッカー界とは基本つながってないのでは」と考えており、「ビッグクラブはいらない」というか、むしろもっとアメリカスポーツ的にチーム力の均衡化を掲げるほうがいいと思っているんですが、いかがでしょう。

 欧州チャンピオンズリーグ的なマーケットがアジアで確立できるとは現状思えないし、そうならばJリーグを欧州化する必要はないのかなという考えです。


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Posted on 2014/11/16 Sun. 17:35 [edit]

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アギーレ日本代表100番勝負「対ホンジュラス戦」感想文 選手の質と配置 

「カウンターか?ポゼッションか?」なんて二者択一な議論がなされたときもあったけど、基本は両方できるにこしたことはない。もちろん力の差がある相手と対戦するときには「カウンターオンリー」な陣容と戦術が有効であったり、逆に超弱い相手と対戦するときには「ポゼッションオンリー」で考えて戦うのが有効な場合もあるんだけど、基本は両方必要なんだ。

 これまでのアギーレ日本代表は、中盤での「ゲームメイク力」に欠ける戦いが目立っていた。つまりは「ノーポゼッション」、「ノーゲーム力」。ゲームメイク力といえば、いわば日本の十八番だったわけだが、それを生かさないスタイルで戦っていたように見えたわけだ。何というか、あえてゲーム力がない選手を起用していたように見えたし、ゲーム力よりも守備と運動量を重視したサッカーがやりたいように感じていたんだけど、この試合では違った。ちゃんとゲームメイクをしていたと思うし、それが結果的に多くのゴールを生み出したんだろう。つまり勝因は単純に、選手のクオリティが高かったことと、それらの選手をうまくピッチに配置したことだ。

 サッカーは、「ボール」と「人」をいかにうまく動かしてゴールを奪うかというスポーツである。もちろん全盛期のマラドーナみたいに一人でできちゃう場合もあるんだろうけど、基本は11人全員で戦うスポーツだ。トータルフットボールの概念では、すべての選手がゲームメイクをし、シュートを決め、守備に励むというのが理想ではあるのだが、現実的にはシュートがうまい人、パスを出すのがうまい人、守備をするのがうまい人といったポジションごとのスペシャリストがおり、それをうまくピッチに配置して戦うのがセオリーといえるだろう。もちろん守備戦術も大切だが、その大前提としてピッチにどんな選手をどう配置するかがサッカーの戦術の一番のポイント。戦術の90%くらいは、起用する選手とその配置で決まると思っている。

 というわけで、この試合はその「起用する選手と配置」がバッチリであったと言えるだろう。対戦相手との相性やレベルとも相まって、アギーレ日本代表のいいところというか「やりたいサッカー=ポゼッションからの崩し」ができた感じだ。

内容も結果も悪くなかったし、100点あげることができるんじゃないかな。ホンジュラス代表も、言うほどは弱くなかったと思うし、どちらかといえば日本代表が良かったと言えるのではないだろうか。

 あまり決まり事は課さずに選手に自由にやらせたように見えたが、それに応えることができる自主性や創造性や技術も兼ね備えた選手が数多くピッチにいることの大切さを痛感させてくれた試合でもあった。
 
 個人的には、これに近い面子でアギーレの初陣となる第1戦を戦い「理想形」を提示したうえで、テストすべきだったように感じている。また、この面子で先のブラジル戦を戦い「ポゼッションとカウンターのチームバランス」を探るというのが賢いやり方であったと思うわけだが、そういうやり方をチョイスしなかった理由はいったいなんだったのだろうか。
 この試合の前までのテスト試合が、今後どう生きるのか? それとも、これまでの試合はすべて無駄に終わり、今日からすべてが始まることになるのか? そのあたりにも注目して、アギーレ日本代表を遠くから保護観察していきたい。


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Posted on 2014/11/15 Sat. 02:21 [edit]

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アギーレ日本代表支持者の視点が、「俺たちのサッカー」的理論になるのは仕様? 

就任当時から「最初の目標はアジアカップ」と語っていたアギーレ監督。しかしアジアカップは過去6大会で日本が4回も優勝している大会だ。かつて北中米カリブ海地区で圧倒的に強かったメキシコのように、日本がアジアでずぬけた存在と甘くみていたのかもしれない。だがアジア各国の力を知って、優勝が決して簡単ではないと焦りを覚えてきたのではないか。
引用元

 アジア各国の実力を知って? うーん、その推理はどこから出てきたんだろうか。アジア云々というよりも、単に自分たちの実力がヤバいから方向展開という推理ならわかるんですが、「アジア各国の実力を知って方向転換」という考えはよくわからないなぁ。アギーレがそう証言しているとか、ちゃんとした裏があるのならともかく、外野から見ているのみだと、とてもそうは思えない。

 好意的に考えれば最初の4試合で若手を試して、続く2試合でベテランを試して「ドッキング」という想定の範囲内の選考という可能性もありますが、そのあたりきちんと説明しないから、いろいろ懐疑的になるんですよね。トルシエとかそのあたりの青写真みたいなものを提示していた気はするし。ほらオリンピック代表とフル代表の2つを指揮して、あるタイミングでドッキングさせるとか、それはそれで説明すれば納得はできるんですよ。もちろん、そのやり方に異論がある人もいると思いますが、少なくとも「まぁトルシエのやり方もありかもな」という周りを説得させるものはあった気はするんです。もっとも、それは事後説明だったのかもしれないけど。

 で、それと比べてここまでのアギーレは、いまいち説明が足りない気がするんですよね。戦術もそうだし選考テストのやり方もそう。だから、「ブラジルに対して失礼だろ」とか「方向展開?」とか普通に感じてしまうわけです。

 何度もぶり返しますが、先日のブラジル戦はほんと「ブラジルに対して失礼」だったと思うんですよ。

 数年前は「強豪国は日本にレギュラーを連れてこない。または秋葉原へ観光旅行にきているついでに試合している感じで残念だ」などなど、相手国がベストメンバーで真剣勝負してくれないことを嘆いていた識者が多かったわけじゃないですか。そういう人たちが、こぞって「テストだから別にブラジル相手でも誰使ってもいいんじゃん」的なことを言っていると「うーん」と思ってしまうわけですよ。

それって、要はサッカーファン的「おれたちのサッカー」という感じじゃん。

相手のことを考えないで自分たちのことばかり考えている感じじゃん。

 たとえばチェルシーが日本代表と対戦することになったとして、せっかく来日したのに「テストだから」という理由で、なんだかよくわからない面子で挑まれたら「まぁ、金もらえるからいいけど。もうこないでいいかもな。なんか勘違いしているみたいだし」という思いになると思うんですよ。もちろん、どんな面子で挑もうがそれはアギーレの勝手なんですが、じゃチェルシーもU-21の選手を連れてきてもいいんじゃんとなると思うんですよ。もちろん、ビジネスの側面もありますから、スター選手も滞在させることに意義があると普通に考えると思いますけどね。試合のお題目にもよりますが。

 もちろん、どんな面子でも内容が素晴らしいサッカーを展開して、試合に勝てれば文句はないと思うんですよ。それこそ「新戦力発掘」とか「これが真のベストメンバーかも」という空気作りにもなるんでしょう。でも、やっぱ選手のクオリティの差というのは現実的にあるわけですし、戦術がすべてではないんですよね。サッカーって。経験も必要だし、技術も必要です。もちろん若さも重要なファクターですが、仮に若さが一番大切な要素とするなら「U-20大会」とかが一番レベルが高い大会となるわけで。それはないのは、そこらの妖怪なんちゃらに夢中な近所のおばさんだってわかるはずなんですよ。

 なので、ベテランを呼んでもらって結構なんです。試合に勝てれば。もちろん、若手を試してもいい。それで、すばらしいサッカーをするチームを作って試合に勝てればオーケー牧場さんです。内容と結果がよければ、文句は出ないんです。文句が出たとしても、勝つことで一蹴できるんです。

 まぁ、最初の数試合はアギーレが全員見て選考した選手ではなくコーチやスタッフがセレクトしていて、それらの「(自分は見てない)選ばれし選手を見る」という意味合いの試合だった可能性もあると思ってます。というか今回もそうなのかもしれない。それでもいいんだけど、それならそうと説明してくれれば、見ている方もいろいろ納得がいくんですけけどね。コーチが選んだ面子を監督がセレクションしている試合かって。まぁ、コーチがセレクトと聞いた時点で納得できない人もいると思うし、それをそのまま隠さずに公開するのも得策ではないでもないか。

※11月12日少し修正


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Posted on 2014/11/11 Tue. 02:38 [edit]

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プレミアリーグ「リバプール対チェルシー」感想文 ちょい悪ストライカーとノーゴール症候群 

 コンディション的に心配でしたが、ラミレスをスタメンで起用したのは守備重視というか「攻守のバランス」を考慮してのことだったのでしょう。さすがモウリーニョですね。何度も指摘してますが、セスクとマティッチという中盤の組み合わせはバイタルエリアの守備で少し不安があると思うので、そこをどうケアするのかはビッグクラブとの対戦だと特にポイントになると思われるわけです。で、ラミレス起用ですよ。2列目にですが。もっともラミレスはミケルと違って攻撃でも非凡なものを持っていますし、特にオフ・ザ・ボールの動きを駆使した縦のポジションチェンジはすばらしいものを持っているわけで、そのあたりの期待もあったのかもしれません。

■チェルシーの守備はこんな感じ?

 というわけで、リバプール戦。チェルシーの守備的な狙いは、ジェラードに仕事をさせない&高い位置での連動プレスを仕掛けることだったように感じました。2列目の1人をFW的な配置にして4-4-2的にプレスをかける時間帯もあったみたいですが、リバプールの最終ライン付近であまり自由にポゼッションさせないことが一つの攻略法だったのかなと。

 その狙いはある程度はうまくいった感じですが、それを行うことで例の「バイタルエリアの守備」という弱点はより顕著化してしまうわけで。基、顕著化はしないけど、弱点はそのままなわけで、そこをリバプールに突かれた形で先制ゴールを許してしうことになります。

■先制点は許したけど

 リバプールのジャンにミドルを打たれ、それがケーヒルの体に当たってコースが変わってゴール。テリーとケーヒルがボールホルダーに詰めなかったからという見方もあるのかもしれないけど、中盤から長い距離をドリブルしてくる選手にはむやみに詰められないとも思わけで。

つまり「中盤のアンカー的な選手がいれば、そのスペースをもう少しケアすることができるんだけど、そういうマケレレまたは戸田みたいな守備専を配置すると前線の攻撃陣の人数が足りなくなるんで、まぁ、1試合に数回そういうピンチができても仕方がないのかな」という、今季のチェルシーの戦術&システム上の問題ということでファイナルアンサー?

■慌てることなく同点に

 先制されたチェルシーですが、その直後にコーナーキックから同点にします。リバプールの守備があれだったこともあるけど、「高さ」にそれなりの強さを誇るチェルシーなわけで、それが生きた感じでしょうか。というかモウリーニョが言及するように、今季のチェルシーは先制されてもゴールできる攻撃力がある程度は備わっているわけで。今季のリバプールの守備陣はそんなによくないから、そのうち同点になるでしょと思った矢先のゴールという感じでした。

 同点にしちゃえば、こちらのもの。というわけで、1-1で迎えた後半12分に右サイドをアスピリクエタが突破。キレ込んでセンタリングして、こぼれたところを、我らがちょいワルストライカー・ジエゴコスタが豪快に蹴りこんでゴール。ト-●スくんだったら、外していたかもしれないけど、こういうところでしっかりと決めるのがエースというものなんでしょう。見事なゴールでした。このゴールを守り切ってチェルシーが勝利するわけですが、こういうピリピリするようなビックマッチをものにできたことは、今後にもつながる大きな勝利であったようにも感じました。

■ウィリアン投入とアザール

 試合を振り返ると、後半、勝負所でラミレスに代えてウィリアンを投入したモウリーニョ采配ですが、この交代策はよかったように感じました。そこでドログバを投入して2トップにするという采配もできたと思うんですが、ワントップ・システムのままウィリアンに代えることで「ちょい攻撃的に行くぞ」というメッセージが11人に伝わったと思うわけで。それによって「ちょい悪」親父たちがいい仕事をこなせたのかなと。

 この試合もいいチャンスメイクをしていた我らが「絶対神アザール」ですが、ここ数試合シュートが決まらない「ノーゴール症候群」にかかってしまっているようで。この試合でも決定機を決められないというシーンが何度かありました。運・不運の問題もあるのでしょうが、もう少しタイミングやボールのスピードや軌道を考慮してシュート打てるようになれば、ゴールが量産できる気もするんですが、そのあたりどうなんでしょうか。PK見ればセンスがあるのは間違いないのですが、なんというか、あまりに綺麗に決めようとしすぎているのが仇となっている気がするんですよね。オスカルのほうがそのあたりのセンスは高い気がしているんですが、バロンドール狙うのなら、もうちょい決定力を上げないと厳しいかもしれないなぁと。

 そのあたりのシュートのうまさは、我らがちょい悪ストライカー・ジエゴコスタが非常に長けているので、教えてもらうか、プレイを見て盗んでほしいところです。

■リバプール

 最後にリバプール、バロテッリがスケープゴート的な感じになっていますが、彼だけの問題ではないのは明らか。中盤だってそれほどよくないし、スターリングだってチェルシーにいたらウィリアンやシュールレとポジション争いするくらいのレベル(またはそれ以下)だと思うわけで。まぁ、そういうことですよ。もちろん、昨年のように各選手が飛躍的に成長してチームのレベルが上がる可能性もあるんでしょうが、ただ単に昨年が出来過ぎだった可能性もあるわけで。もちろん、昨シーズンのパフォーマンスができる実力があるのは間違いないと思うので、その力が出せればトップ4を争うレベルであるとは思うんですよね。なので、それなりにがんばってほしいですね。


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Posted on 2014/11/09 Sun. 22:14 [edit]

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欧州CL「チェルシー対マリボル」感想 簡単に 

あまりコンデョションの問題にはしたくないんだけど、この試合は確かにあまりよくなかったように見えまたし、それが試合内容にも影響を与えていたように感じました。それでも、アザールがPKを決めることができれば勝ち点3という試合展開だったので、まぁ、結果的には満足とすべきかなと。何度も言うように試合内容はよくなかったけどね。

 特に出来で気になったのは、セスクとラミレスかなぁ。攻守の切り替えが遅くて動きの質がイマイチでしたが、やっぱ中盤の選手がイマイチだと厳しいなぁと改めて思った次第です。ラミレスは久しぶりの出場だったので、その影響もあったのかもしれないけど、これからコンデョション整えて活躍してほしいところです。


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Posted on 2014/11/07 Fri. 23:11 [edit]

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アンチ・アギーレ日本代表監督論 限りなく素人に近いブルー 

「ブレーンや取り巻きがアホなんだろうな」という感じはしていたんですが、当の本人も似たようなものだったんだなぁ。まぁ、そんなの少し考えれば、わかるんだけど、今の気持ちは「もっとプロフェッショナルな人を監督にすべきではなかったのかな」という感じです。どう考えても、やり方が素人というか、単なる体育教師の延長線という感じ。というか教師には「教育」というお題目があるんで、その視点から見ないとアンフェアと言われればその通りなんだけど、このアギーレなる人物を好意的に考えるとするなら、いったいどういう視点から見ればいいのだろうか。

 その答えは、なんとなくわかっているんだけどさ、もう、そういう考えで見たり話していたりするその人間のスタンスが、なんかイライラするんだよね。まぁ、所詮はサッカー観戦なんて暇つぶしなんだろうから、なんでも楽しんじゃえっていうそのポジティブな感覚が正しいんだろうけどさ。ふつうに考えて、自分の会社で、このアギーレ日本代表と同じ感覚で仕事していたら、かなり、どうしょうもないレベルだと思いますよ。もちろん素人くささがいいという考えもあるんだろうけど、個人的にはダメだね。

 上の北野武監督と黒沢明監督の対談で、自分が絶対に使うかわからないクレーンを使ったカットを撮ったが「自分でわかってない絵を撮ると、にっちもさっちもいかないよな」と武が話しているシーンがありますが、なんというか今のアギーレ日本代表はいわばこのクレーンを使った撮影カットがばりばり入った出来損ないの映画を金とって見せられている感じなんですよね。まぁ、もちろん映画とサッカーは違いますので、映画のように「完成形だけお客に披露」というやり方は難しいとは思うんだけど、それでももうちょいプロらしいやり方はできると思うんですよね。だって、お金もらって仕事しているプロなんですから。舞台裏見せるにしても、もう少しおもしろく見せるくらいできないとプロではにないと思うんですよ。オンとオフの感覚がないんだろうなぁ。別に式典に出るのもいいんだけど、休むなら休むなりに、なにか芸を見せたり仕込みを入れておくのが本当のプロというものでではないのでしょうか。

「サー・アレックス・ファーガソン、ルイス・メノッティたちとともに今回、認められた」とか、個人的にはまったく意味不明で日本代表にとってはどうでもいいコメントだと思うんだけど、そんなつならないコメントをこういう場で平気でいっちゃうセンスは残念です。

残念といえば、こちらもそうですね。
 

「ある選手があるポジションのスペシャリストであるというのは、現代サッカーではキーパーのことしか言えない。香川をFWで登録してもまったく問題ないと思う。守備ができるFW、例えば小林悠は守備ができるから、中盤に戻ってMFとしてプレーすることもできる。森重はセンターバックの右も左もできるし、その前の中盤の中央、ボランチもできると思っている。登録がMFなのかDFなのかというは私にとってさほど重要ではない」
引用元

確か、オシム日本代表のときに、このスペシャリストとポリバレントの議論を散々したんだけど、個人的には以前と同様このトータルフット思想にはちょいと懐疑的でね。個人的にはそれぞれのポジションにスペシャリストはいると思うし、そういう選手が他のポジションでのプレイもそれなりにできるというスタンスが現代サッカーだと思っていて、こういう「11人が明神なら最強伝説」を唱えている輩は古臭いスタイルであると感じています。「登録がMFなのかDFなのかというは私にとってさほど重要ではない」とか「香川をFWで登録してもまったく問題ない」とか、マジ勘弁。で、こういうコメントすると、それに賛同するアホなサッカーブロガーとか出てきて、それがまた、これ見よがしに「アギレーはすごい」とか声を大にして言っちゃうのがいやなんだよね。例の「4バックで片方のサイドバックが高い位置とれば、ほかの3人が中に絞って守るでしょ。で、その守備位置を断片的に見れば、3バックじゃん。つまり、これって要は4バック=3バックなんだよ。これに気がついちゃった俺って天才?」的な意見に近いんだけど、そういうとんでも理論が変に正当性を振りかざして威張るのをみるのは、危険なんですよ。あー、めんどくさい。

「今までの4試合だが、対戦相手がウルグアイやブラジルだったので、勝つのは難しいというゲームだった。トレーニングの日数が少ないということ、相手のレベルが高いということがあった。今は日本に来てから3か月が経ち、選手のこともよりよく知り、Jリーグのこともよりよく知っている。W杯に出場しているホンジュラスやオーストラリアと戦い、レベルの近いチームに勝てるという考えに至った。ベネズエラ戦のドローの形を見れば、なぜ勝てなかったのかはみなさんお分かりだと思う。ジャマイカ戦では明らかに日本が相手を上回っていた。いい方向に進んでいると思う」
引用元

これも言っていることがよくわらないよね。「今は日本に来てから3か月が経ち、選手のこともよりよく知り、Jリーグのこともよりよく知っている」っていうけど、ブラジル戦のあった2か月目は知らなかったけど、それから1か月の間にわかったってこと? 「レベルの近いチームに勝てるという考えに至った」って言われても、「そうですね」しか答えられないんだけど。というか、勝ち負けでなくテストだったとするなら、そのあたりをもっとプロフェッショナルに語ってもらいたいんだけど。

 要はブラジル戦をテストに使うという超マニアックなスタイルでいくんなら、それ相応の会見のスタイルなり発言を見せるべきであって、それさえできないのに「テストだテスト」だとか言ってどうしょうなない不様な姿の身をさらけ出すのは、やっぱプロの仕事ではないと思うんだ。

 もっとも、影のフィクサーとして秋元康的な人がいて、わざと等身大のアイドル的にアギーレを売り出しているのだとしたら、それはそれで深いと言えば深いのかもしれないけど、正直、サッカー監督にそんなことは求めてないし、必要もないと思うんですけどね。

 もちろん選手は悪くないんで、がんばってプレイしてほしいですが、アジア相手には、ワーワーサッカーでショートカウンター狙うだけに終始するのは得策ではないと思うんですよ。なので、ぜひボールをしったりと保持してメリハリをもって相手を崩すというポゼッションサッカーをする勇気をみせてほしいですね。もちろん、下手にそれやったら代表に選ばれなくなるかもしれないので、使うタイミングと使い方はよく考えて慎重にね。


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Posted on 2014/11/06 Thu. 01:59 [edit]

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プレミアリーグ「チェルシー対QPR」感想文 ミケルの適正ポジションとセスク 

 チェルシーで守備的MFのスペシャリストとしておなじみのミケルですが、いつだったかナイジェリア代表の某監督が「彼から得点力を奪ったのはチェルシーだ」的な発言をしていたような記憶がある。

 確か彼の言い分は、ミケルの本来の適正ポジションはアンカーじゃなくトップ下であったのに、チェルシーがアンカーの選手としてレッテルを貼って起用しているのでそうなってしまったのだ的なものだったかな。または、「彼、本当はトップ下で使うとすごいんです」的な現在進行形の話だったのかもしれない。

「卵が先か鶏が先か」じゃないけど、このナイジェリアのクソ野郎の意見はどうなんだろう。ミケル入団時(またはワールドユース)から彼を見続けてきた私からいわせると、「いやいや、確かにワールドユースではゴールに絡めたかもしれないけど、プレミアではさっぱりゴールの匂いがしないですから。とくにこの数年は顕著に」となる。

 今年からチェルシーに加入したセスクのプレイを見れば、この「ミケルの適正ポジションはトップ下」という戦術眼がどうしょうもなくクソであることは明らかであろう。ボランチの位置からだって、十分にアシストやゴールに絡むプレイは可能なのだ。もちろん、それらゴールに絡む仕事を行うことでの犠牲にしているプレイはあるんですけどね。

「マティッチの存在感は大きいですね」「体も大きいですが」。

このQPR戦でスカパーの実況と解説がこんなやりとりをしていた記憶がありますが、それは事実だとして、厳密に言えばマティッチのプレイはアシストやゴールに絡むプレイはそれほど多くないという見方もできるのは確かだろう。つまり、マティッチのプレイは、どちらかといえばセスクよりもミケルに近い感じということだ。もちろんマティッチとミケルのプレイは同じでないというか違うし、展開力ではマティッチが勝り、トータルの守備力ではミケルのほうが勝るなど厳密に言えばそれぞれの特徴も違うのだろうけど。

 何にせよ、言いたいことはミケルの適正ポジションはチェルシー的には守備的MFであると思うし、彼がナイジェリア代表でトップ下で輝けないのはチェルシーの起用法の問題ではないということだ。それは今季のセスクを見ればわかるでしょと。

 というわけで、改めてQPR戦についてですが、オスカルの先制ゴールをアシストしたそのセスクのプレイは、めちゃすばらしかった。オフザボールの動きからパスのタイミング、そしてパスのコースとスピード、どれもがパーフェクトです。オスカルのシュートもすばらしかったけど、あのシュートが打てたのは「セスクのパスのおかげ」のところが、かなり大きかったと思うですよ。

 「あの~、ちょっと質問していいですか」

と、もじもじ恥ずかしがりながら、柱の陰からその女の子が質問してきた。「はい、何でしょうか」と僕。ミケルとセスクの違いのことなら、これ以上は話すことはないんだけどね。

「あの~、ジョー・ジョーダン…」

「はい? 誰だって?」

「あ、ジ…ジョー・ジョーダンいましたですよね。ベンチにです。ハリーさんの横に…。わたし見ました。でも、グレン・ホドルさんが…。なんでグレン・ホドルさんは、ハリーさんと離れたところに座っていらしたのでしょうか…。も、もしかして2人は仲が悪いのですか? し、心配です」

「し、知るか、そんなこと。QPRの事情なんてどうでもいいだよ、こちとら」

 って、まぁ確かにリバプール戦と比べると守備をきちんと修正してきたところは、さすがハリーとそのファミリーという感じだったとは思うし、評価するよ。サンドロをアンカー的に起用したのは間違ってなかったとは思いますし、ザモラの投入方法も、効果的であったとは思う。けどさ。けど、俺の知っているハリー・レドナップはこんなんじゃねぇんだ。もっと攻撃的で、もっと自由で。もっと「サッカーって、こんなにおもしろいんだよ」ってことを教えてくれる監督なんだ。あの腹話術の人形みたいな動きとサンダーバードの人形みたいな風貌はさ、攻撃的な戦術スタイルといったいとなってこそ調和が取れていると思うんだよね。違うのかな、そこんとこ。

「フフフ。ハリーおじさんは、昔も今もハリーおじさんですよ。少なくとも、私にとっては変わらず、おじさんなのです。あなたにとっては”おじさん”じゃないのかもしれないですが、少なくとも私にとってはおじさんなのですよ。…。わかるかな? わからないんでしょうね。きっと」


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Posted on 2014/11/02 Sun. 21:13 [edit]

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2014-11