FC2ブログ

プレミアリーグ「チェルシー対ノリッジ」感想文 スペシャリストとポリバレント 

現状、サッカー選手は、複数のポジションをこなせるポリバレントな選手と、特定のポジション選任のスペシャリストな選手に大きく分類できると思うわけですが、果たしてその2タイプの選手に優劣の差はあるものなのか?

 というか、もっと具体的に言うと「ポリバレントはスペシャリストを凌駕する存在である」という考え方が正しいのか。もっとわかりやすく言えば「戦術至上主義者は、グループ戦術がお好き?」というか、「戦術至上主義者にとって、スペシャリストは必要なし?」みたいな考え方が、正しいのですか。いや、そんなことはないはずだ。みたいなこと。

 例えば、その昔、オランダだったかが夢見た「トータルフットボール」的な思想。これは、ピッチ上の選手がどのポジションもこなせるという「ポリバレントの究極進化バージョン」が理想とされていた気がするけど、要はその考えはまだ生きているのでしょうかね。もちろん、その答えは人それぞれなんでしょうが、今のサッカー界の状況をみると、必ずしも「ポリバレント万歳」となっていない気はします。

 ポリバレントな選手が増えたのは間違いないのでしょうけど、現実的にはそういうポリバレントな選手にも基本的なベースとなるポジションはあるわけですし、もっと言えばスペシャリストな選手が不要という状況ではまったくないわけですよね。ウイングしかできない選手でも、ウイングとして並外れたパフォーマンスができるのなら必要ですし重宝されるわけです。それはセンターフォワード、中盤、サイドバック、センターバックなど各ポジションについても同様。もちろん、流れの中でポジションチェンジして他のポジションの役割を最低限はこなせるというポリバレント性は必要なんでしょうが、まずは「スペシャリストとして秀でていること」が求められているのは、今も昔も変わらないのかなと。というか、昔以上に求められているのかなと。

 つうわけでチェルシーですが、結局のところ今の不振は上記でいうところの「スペシャリストな人材が足りない」ということにあると思ってます。具体的にはフォワードとボランチとサイドバックに「違いを生み出せる人材がいない」ということ。

 もちろん、そこにはモウリーニョの戦術も多分に影響しているわけですが、要はモウリーニョの戦術だと個人能力に優れたセンターバック&ゴールキーパーと、個人技でゴールを挙げることができる「スペシャリストな攻撃専門家」が1人か2人が必須であり、そういう選手がいないと常勝軍団は作れないという超原始的な考えがそれです。まぁ、別にモウリーニョに限らず、サッカー監督のほとんどは同じような気もしますし、サッカーというスポーツがそもそも「そんなもの」なのかなって気もしてます。まぁ、不振であるからこそ、私がそういうマインドに支配されているのでしょうが。

 ノリッチ戦。相手が弱かったので勝てましたが、不振の原因というか問題点が解消されているかというと、決してそうではないと思ってます。コスタがゴールしましたが、相変わらずの無謀な突破は逆にピンチを招いている場合が多いように感じたし、ゴールを感じさせる攻撃の形もあまり作れてない。というか、作る思想はない。もちろん、アザールやセスクのプレイからは、ゴールの可能性は感じるんですが、その可能性を高めるためには、彼らの能力を生かせるスペシャリストの存在が足りない気はしますし、彼ら2人の守備力の弱点を、チームとしてどう補完する戦術というのも着手できてないように見えるというのは言い過ぎでしょうかね。

 結局は現状の戦力ですと、昨年同様に「アザールとセスク」という「攻撃で違い生み出すスペシャリスト」を起用しつつ、そこに彼らの攻撃力を生かすことなできるスペシャリストと彼らの弱点を補完できるポリバレントを組み合わせる戦術が必要であるということ。で、今のチェルシーには、はたしてそんなスペシャリストやポリバレントがいるのか? 

もちろん、昨年はこれで勝てたのですし、今のままで問題ないという可能性もあるわけですけどね。


サッカー ブログランキングへ


スポンサーサイト

Posted on 2015/11/22 Sun. 19:22 [edit]

CM: 0
TB: 0

top △

欧州チャンピオンズリーグ「チェルシー対キエフ」感想文 きみはアザールを使いこなすことができるか 

 ウィリアンは確かによかったけど、個人的には前に苦言していたサイドバックの攻撃への関わり方が向上していた点や2列目の動きが機能していたように感じられたところを評価したいです。
 
 相手があまり前からプレスをしてこなかったことの恩恵もあるんでしょうが、「強かったころチェルシー」らしいスタイルに戻れていたように感じたとでも言いますか。以下、そのらしいところ?をいくつか。

・右のサイドバックにアスピリクエタをコンバートして、左にババを起用したことで攻撃時に少し分厚さが出た。アーセナルから略奪したアシュリー・コールの上下動はやっぱすごかったよね。みたいな。

・アザールをベンチにしたことでウイングが守備のタスクをそつなくこなしていた。まぁ、ロッベンみたいに得点力あれば守備の免除もありかなと思うのですが、中田英並のフィジカル力だけだと、今のチェルシーでは勝利に貢献できない?

・まぁ中田英はボランチこなせるくらいのゲームメーク力はあるし、そこが凄いのだけど、アザールにはそういうイメージはないみた
いだし。ほら、前の試合のアザールのトップ下ってクソだったじゃん。それと比べると、この試合のトップ下だったセスクのゲームメイク力のすんばらしいこと。まじで秀でているね。

・つまり、サイドと中央の攻守のバランスというか各ポジションの役割がうまくこなせていたのかなと。

 もちろん、アザールのあのドリブル力とチャンスメイク力は特筆すべきものはありますよ。彼にボールを預けて「個の力で何とかしてくれ」という戦術も、それが機能するのなら、もちろんありなんです。機能するならね。ただ、その「アザールにボールを預ける」だけのサッカー戦術が機能しなくなったゆえに、今のこのヤバイ状況があるとも思うわけで。

 そう考えると、今こそ「アザール抜きの戦術」を探すというのは、ありだと思うんですよね。もちろん、理想はアザールを起用しつつ「アザール頼み戦術」から脱却できることではあるんですが、セスク加入直後にはその可能性を感じる試合が何試合かあったけど、昨シーズン半ば以降はまったくですからね。

 もしかしたら、モウリーニョの手腕的に、アザールをワンランクアップさせるのは無理なのかもしれないと思い始めてまして…。まぁ、そこを克服できたときがチェルシーのこの体たらくから脱出できるときなのかもしれないけど。うーん。どうなんだろ。


サッカー ブログランキングへ


Posted on 2015/11/07 Sat. 20:33 [edit]

CM: 0
TB: 0

top △

プレミア「チェルシー対リバプール」感想文 モウリーニョが悪くないという理由はない 

 開始早々に先制ゴールできたところまではよかったですが、残念ながら見せ場はそれくらいでしたね。セスクをベンチに置いて、アザールをトップ下で起用するという「守備から考えた布陣」にした意図はわかるのですが、一番警戒しないといけないコウチ―ニョのミドルで2失点とは、仏作って魂入れずという感じか。
 
 個人的に気になったのは、ズマの右サイドバック起用と、ミケルの軽率なミスの多さ。モウリーニョはサイドバックにセンターバックの選手起用するのが好みのようですが、やっぱ、それだと攻撃時に問題が生じるのは確かなわけで。無失点に抑えることができる鉄壁の守備なら、それでいいのですが、今のチェルシーの守備力を考えると、正直、攻守のバランスは悪いのかなと。イバノビッチが怪我で不在のための緊急措置というのはわかるんですが、まったく攻撃に寄与しないサイドバックを使って90分戦うというのは、有効ではないと思うんですがね。何度もこのブログで書いてますが、私は攻撃のキーはサイドバックにあると思っているので、もっと攻撃的力もある選手を使ってもらいたいんですよ。チェルシーの先制ゴールは、逆サイドのアスピリクエタのセンタリングから生まれたわけで。今のチェルシーは、もっとそういう形が必要であると思う次第です。
 
 ミケルは、まぁ、こんなものなんでしょう。が、正直、もっと守備でがんばらないと「セスクに変えて起用した意味」がないんですよね。リバプールのプレスの餌食となるシーンも何度かあり、正直、いいところは、ほとんどありませんでしたね。まぁ、そこにいるだけで危機回避につながっていたシーンはあるんだろうけど、個人的にはあまりいい点数は上げられないかなと。
 
 つうわけで、何人か出来の悪い選手がいたことも確かですが、一番、ダメなのはモウリーニョの采配であるのは確かであると思ってます。選手のパフォーマンスを引き出すのが監督の大きな仕事であると思っているのですが、この試合を見る限り、それはできてない。守備的布陣にして3失点というのは、やはり問題かなと。
 
 なんというか、手持ちの駒をうまく使えてない状況がヤバいと思うわけで。やろうとしていることとできることが乖離しちゃっているように感じるのが、一番残念なところですね。まぁ、今期、勝てないのでそうせざるを得なかったということはわかるんですが、逆に言うと「勝てなくなった時の対策」はなかったのかというのが露呈してしまったのが驚きとでもいいますか。
 
 それらすべてを総合して何よりも残念なのが、「何が何でも勝つ」という気持ちがチームからまったく感じられなくなってしまったことですかね。古い話ですが、第一次モウリーニョ監督時代は、たとえ負けた試合でも最後まで勝てる可能性がある采配をしていた記憶があるのですが、ここ数年はそんなパフォーマンスを感じる試合はほとんどないわけで。要は、もう「スペシャルワン」な采配は出来てないということなんですね。

 さて、このあとどうなるんでしょう。


サッカー ブログランキングへ


Posted on 2015/11/01 Sun. 00:32 [edit]

CM: 0
TB: 0

top △

2015-11
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30