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プレミア「チェルシー対ボーンマウス」感想文  

今年は年末年始の日程、わりと楽? ボクシングデー前後もそれほど詰まってないし。って、休みがないのは相変わらずですが、個人的には正月の暇つぶしとしてプレミアがあるのは重宝しているので、そこは今後も続けてほしいですね。

チェルシーの守備力について。もちろん3バックシステムによるところが大きいが、GKクルトゥワの能力に助けられているところもあるのかなと。思えば、昨年のモウリーニョ・チェルシー失速の大きいな要因だって、GKクルトゥワの怪我による離脱の影響が大きかったと思うわけで。彼の存在抜きに、今季のチェルシー好調の理由は語れないと思う次第です。

この試合も、いくつか好セーブを見せてくれましたが、至近距離からのシュートに対する反応がいいんですよね。並のキーパーなら失点しているところを、確実に何点か抑えている。これはロースコアなスポーツのサッカーにおいては極めて重要なわけで、マジで無視できないポイントだと思うんですよ。ただ、コーティングに関してはまだ課題がある感じもするので、そこはこれからかなと。

ペドロはよかったですね。シュートに自信がでてきたところと、プレイに迷いがなくなった感じがするところがいい。この調子でがんばってほしいですね。

あと、オスカルの移籍について。まぁ、しかたがないですよね。いまのシステムだと使いづらいし、コンテのスタメン固定方式だと、まじで出番がないわけで。本人のためにも移籍という決断は正解なのでしょう。モウリーニョの元ではマタよりも評価されていたと思うんですが、コンテの3バックだと残念ながら中途半端だったという感じでしょうか。中国への移籍はたぶんそれしか道がなかったんだろうと推測しますが、チェルシーでの高年俸や移籍金だとなかなかヨーロッパでチーム探すのは難しかったのかもしれません。一度中国に行ってからマネーロンダリングして他のヨーロッパのクラブという選択肢は十分に考えられますので、近い将来ドイツやフランスやスペインあたりのクラブへ戻れるといいですけどね。最後はもちろんブラジルへ帰るという選択肢もあると思いますが、何はともあれ、今までチェルシーでありがとうございました。


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Posted on 2016/12/29 Thu. 00:02 [edit]

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アニメ「ユーリ!!! on ICE」感想文 

  腐女子、腐男子向けのボーイズラブ要素の良し悪しについてはよくわからないのですが、その要素を抜きにして、純粋に「過剰な師弟愛」をベースとした「スポーツものアニメ」としても楽しめる作品だったところを評価(って、抜きにはできないくらい、腐の要素は高かったとは思いますが)。
 
さらにフィギュアスケートというスポーツについてもよくわかってないのですが(笑)、「技術」だけでなく「表現力」が大切な競技であるという認識はあって、このアニメではその部分にもきちんとフォーカスを当てていたところが個人的にはすばらしかったと思いました。

 作品の大きなテーマとして「愛」があって、要はそれをスポーツ&腐好きの人向け作品として、うまく描いていたのかなと。
 
 物語の肝というか個人的に特に評価したいのが第3話。

 愛を題材に「エロス」と「アガペー」という2つのテーマでフィギュアスケートをどう表現するということをきちんと描いていて、さらに”表現力とは要は自己表現である”というところまで踏み込んでいたところは個人的には好感が持てました。

 もちろん、この作品の最大のテーマは「勇利とヴィクトルの師弟愛(ボーイズラブ?)」部分なのでしょう。

 個人的には、その部分もそれなりに理解というか「ついていけた」のですが、2人で指輪買うところとこは、さすがに「うーん、この関係は??」って感じたの確か(笑)。
 
 たぶん、その2人だけでなく、そこにロシア人のほうの「ユーリ」という存在をうまく絡めさせたところが「ついていけた」要因でもあったのかな~。フィギュアスケートのライバル(?)としてユーリをうまく「危険な2人」に絡めさせたことで、作品としての軸を「変な意味での腐のほう」に傾かせなかったというか、スポーツ作品としてバランスがとれていたところが、すばらしかったのかなと。まぁ、単にユーリと勇利とヴィクトルの「腐の3角関係」を描いていただけなのかもしれないですが。

 一方で、少し残念だったのは、先の「勇利とヴィクトルとユーリ」の3人以外のキャラクターの描写が中途半端に感じたところ。まぁ12話で収めるという制約があったと思うので難しかったとは思うのですが、たとえばファイナルに残った残りの3人に関しても、もう少し踏み込んで描くことができれば、もっと楽しめた気はした次第です。

Posted on 2016/12/24 Sat. 00:41 [edit]

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プレミア「クリスタルパレス対チェルシー」感想文 「5バック」「3バック」からの「1バック」 

10年以上前の日本でスリーバックといえば、元日本代表監督のトルシエが導入したフラットスリーが一般的だったのか?

それとも、フラットでなくジーコが日本代表監督時代に導入していたようなラインの深い「3バック」が主流だったのか?

どちらが正当な3バックかは置いておいて、今季のチェルシーでコンテが導入しているのは、トルシエほど「フラット」ではないし、ジーコほど「深く」もない3バックなのかなと個人的には考えています。

「最終ラインは高くして、とにかく中盤でプレス! 最終ラインの裏はオフサイドトラップで防げ」というトルシエ的なりスキーな戦術論は展開しない一方、逆にジーコのように「君たちオフサイドトラップは禁止ね。プレスの位置は成り行きで」なんていうアバウトな戦術でもないみたいな。

 ゾーンディフェンスの基本となる「4-4-2」陣形が、ゾーンの考え方はそのままに「5-4-1」陣形になったといえば分かりやすか? いやいや、そうではなくて「3-4-3」陣形がベースでウイングバッグが最終ラインに入るのかどうかは状況次第という考え方がベースでしょという意見が正しいのか?

つまり、状況に応じて最終ラインが「3」になったり「5」になったりする戦術であるというのは、これまでもここで書いてきたところですが、その変更基準が優れているんですね。この数試合をシャットアウトで勝利できたのも、要はそこ。「3」と「5」の使いわけが優れているんですね。では、その基準ってなんでしょう? 

監督の指示はどこまで? 選手の判断はどこから? 残念ながらそれについて私は情報をもってないのですが、どうなんでしょうね?

それに加えて、このクリスタルパレス戦。この試合では攻撃時における「3バック」の攻撃参加で新たな動きが目につきました。3バックの右に位置するアスピリクエタが、かなり積極的に攻撃に絡んでいたんです。

チェルシーの3バックは「ボールポゼッション」時に最終ラインが「3」になる事が多いのですが、これまでの試合では、最終ラインの3枚はそれほど攻撃参加はしないイメージがありました。攻撃は基本前3人と両サイドのウイングバック2人が行う感じで、最終ラインはボールのつなぎ役に徹していたイメージでした。

状況に応じて3バックの両サイドがサイドバックのように攻撃参加するのは攻撃力アップを図るのなら理想型であると思っていたのですが、その形から決勝ゴールが生まれたことは何よりも評価したいんです。

アザールが中央でボールキープして、アスピリクエタの前のスペースにパス。攻撃参加したアスピリクエタがセンタリング。コスタがヘッドでゴール。

簡単に書くとこんな感じでしたが、要はウイングバックはサイドに張って相手の守備陣を引きつける一方、さらに3バックの1人が攻撃参加して数的有利な状況「フリー」で攻め込み、相手を崩した点がすばらしかったです。

攻撃参加した本職サイドバックのアスピリクエタの動きはもちろん、彼にその前方のスペースを使わせたアザールのパスもすばらしかったと思います。足元へのパスでなく、スペースへのパスというのは攻撃時には重要な要素の1つですしね。

もちろんゴールを決めたコスタの決定力も賞賛すべきです。昨年はプリミアリーグのラグビー的な笛に苦しんでいましたが、今季は少しそれにも慣れたのか、必要以上に笛にナーバスにならなくなったことは好調の要因かな。

というわけで、「5-4-1」ブロックの堅い守備に加えて、「3-4-3」から最終ラインの「3」の攻撃参加という超攻撃的な戦術も垣間見せた、このクリスタルパレス戦。

「3」と「5」の使いわけに加えて、最終ラインが「1」となる、新たな変更基準も加えることができたとしたら…? このまま、突っ走れる可能性はかなり高いのかも?


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Posted on 2016/12/18 Sun. 23:24 [edit]

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プレミア「マンチェスター・シティ対チェルシー」感想文 グアルディオラがチェルシー対策? 

■チェルシー対策? ミラー?

グアルディオラが戦術家であることはなんとなくは知っていたのですが、まさかチェルシーに合わせて「3バック」にしてくるとは思いませんでした。しかもホームで。

スカパーの解説者の人が「ミラー」と表現してましたが、単なる同じシステムだったかというと私は少し違ったように感じました。

チェルシーは「自分たちの持ち味を出すための3-4-3」だったのに対して、シティは「チェルシーのウイングバックを潰すための3-4-3」という意味合いが強かったみたいな。って、普段、あまりシティの試合を見てないので、もしかしたらチェルシー同様「自分たちの持ち味~」だったのかもしれませんが、要は「シティがチェルシーに合わせた」というのが私の感想。これまでの歴史的には「チェルシーが相手の長所を消す」事が多かったと思うのですが、まさかその逆をやられるとは驚きです。しかも、あのグアルディオラに! まさかって感じ(笑)。

ちなみに、そう感じた根拠は、チェルシーのウイングバックは守備時は引いて、おなじみの「リトリート5バック」となることが多かったのに対し、シティのウイングバックは下がるよりも「チェルシーのウイングバックにマンツー的に対応」という感じのシーンが多かったように見えたから。まぁ、結果としてそう見えただけで、やり方的には同じだったのかもしれませんが。

■ウイングバックを封じられた前半

というわけで、前半。上記の理由もあってか、チェルシーはウイングバックが仕事できない時間帯が多く、これまで好調の要因だった「サイド攻撃」が機能せずに苦しみます。サイドの攻防でシティに優位に立たれ、試合全体の主導権を握られている感じとでもいいますか。ただ、それでもなんとか守備陣が持ちこたえれるのが、今季のチェルシー「5バック」システムが優れているおかげ? 裏取られたシーンも何度かありましたが、3センターがキチンとカバーリングして得点を許さなかったのは立派でした。ウイングバックの守備意識が高いのもすばらしい。

で、このまま0-0で凌げるかと思った前半終了間際に、残念ながら「右のアーリークロス」からオンゴールで失点してしまいます。

まぁ、あれは仕方がないですかね。シティのアーリークロスはそれ以外にも何度かいい形をつくってましたが、チェルシーの5バック対策として有効なのかもしれないです。前の試合のスパーズがやったような「ボランチ脇のミドル」のほうがチェルシー対策としては有効だと思いますが、ミドルシュートの名手がシティにはいなかったことがチェルシー的には少し幸いでしたね。たぶん。

■GKの差が出た後半

で、迎えた後半。流れは前半同様にシティ。チェルシーはシティのプレス&「おなじみケーヒルの軽率なミス」から何度か決定的なシーンを演出されてしまいます。GKと1対1なシーンもありましたが、そこは我らが守護神クルトゥワ様が素晴らしい仕事を披露。見事なセーブで窮地を脱します。合わせてデ・ブライネが決定的なシーンを外すなど、シティのミスにも助けられて「追加点を与えないこと」ができたのはこの試合のポイントでした。ここで簡単に2点目を取られていたら、この試合負けてましたね。そういう意味では、この試合の個人的なMVPはクルトゥワでしょうか。

で、ピンチの後にチャンスありということで、同点弾が「セスクの縦1本」から生まれます。

要はシティの3バックはそれほど強固ではなかったということなんですが、ディエゴ・コスタが裏に抜けて「うまいトラップ」からそのま
ゴール。シティのゴールキーパーが平凡なお方だったことも、功を奏した感じでした。もちろん、決めたコスタは最高ですが、相手の守備がいまいちであったことも間違いないのかなと。

グラウディオラの3バックですが、「チェルシーのウイングバック対策」は見事だったけど、肝心の自分達の3バックシステムがイマイチだったのは、織り込み済みだったのだろうか?

まぁ、そこは4バックでも変わらなかったのかもしれないけど、チェルシーの5バックと比べると守備の意識はイマイチだったのかもしれません。

チェルシーの逆転弾はカウンターからでした。ここでもコスタがシティの3バックをうまくいなしてウィリアンに最高のスルーパスしたのが全て。すばらしいシュートがゴールキーパーの脇をかすめてゴールに吸い込まれます。チェルシーファン的には、思わずガッツポーズという感じの見事なカウンターからのゴールでした。もっとも、もしもシティのゴールキーパーが神だったら止められていた可能性もあったかと思うのですが、凡人だったことがここでも露呈された感じ? まぁ、決めたウィリアンが間違いなく最高でしたが。

つうわけで、チェルシーはサイドは完全に封じられるも「縦一本」と「カウンター」でゴール決めちゃうところが”神がかって”おりました。最後はアザールがこれまたカウンターから3点目を決めて快勝。終了間際のクンの殺人タックルショーは余計で不快でしたが、まぁ、仕方がない。試合はそのまま、3-1でチェルシーの快勝で幕を閉じました。最高の結果ですね。

快勝ではありましたが、唯一チェルシーで気になったのは「左のアロンソ」がまったく仕事できてなかったところ。ビッグマッチということでメンタル的にやられていたのかもしれませんが、それも含めてより一層の成長を期待したいところです。

にしても、何度もいうけど、まさか、あのグラウディオラがシステムまで変えて「チェルシー対策」してくるとはねぇ。


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Posted on 2016/12/04 Sun. 23:11 [edit]

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