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プレミアリーグ「バーンリー対チェルシー」感想文 スペースの共有と想像力 

長いことフットサルとかプレイしてないのですが、パス交換するとその人のサッカーレベルって、なんとなくわかるものですよね。

特に動きながらのパス交換すると、いわゆる「足元」にしかパス出せない人と、「スペース」を考慮したパスを出せる人の違い=サッカーレべルの違い。

もちろん、これは初心者レベルの話なんだけど、要は頭の中でスペースを感じられるかどうかってことがサッカーでは大事なわけで。そのスペースを共有できるのかどうかってのは、プレミアリーグレベルだって重要ですよねって話。

チェルシーの1点目なんて、まさにそんな「共有するスペースへのパス」が数本つながった結果みたいなものなわけで。モラタのシュートがすばらしかったのは確かだけど、そこに至るまでのカンテ、バークリーのパスを振り返ると「頭の中にパスを出せるスペース」が描かれていたことが特筆すべき点だったと思います。

まぁポゼッションサッカーというのは、要は「チームみんなでパスコースのスペースを頭の中で共有しましょう」ってことだと思うわけで。もちろん、それを可能にするパス技術やトラップ技術だって超大切なんだけど、「考える力」「想像できる力」だって同様に大切だと言いたいわけです。

味方がボールを持っているときは「パスをもらえるスペース作り」。
相手がボールを持っているときは「パスを出させないスペース消し」。


もちろんドリブルすることもあれば、ボールホルダーに自らプレスすることだってあるんだけど、想像力とその想像力から導き出す判断力ってかなり大事であると思ってます。

で、サッカーというのは相手のゴールにボールを入れてなんぼのスポーツなんで、スペースだけ見つけて球回ししていても駄目なんですね。

目的はゴール。そのためにはシュートを打つことが必要。じゃ、誰がどうシュートを打つというイメージを持つことが大事? みたいな。


チェルシーの2点目、3点目は、そういった意味では「そう、そのイメージが必要だったんだよ」的な感じのゴールでした。私的には。センタリングからのゴールや細かいパスで崩すゴールももちろんいいのだけど、それにプラスして「ペナルティエリアのちょい外からのミドルシュート」ってのは大事だと思うんです。

相手の守備イメージを崩すためにもね。特に今季のチェルシーはスペースを使ったパス戦術が共有されているので、それを逆手に取ってドリブルしたり、ミドルシュートしたりすると、かなり効果的だと思う次第です。

スペース。スペースの共有。スペースへの旅。今期のチェルシーはそれを楽しみたいところです。




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Posted on 2018/10/29 Mon. 23:37 [edit]

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「HOMELAND」 6 ギル・スコット・ヘロン「革命はテレビで中継されない」論 

「HOMELAND」 シーズン6が、やっとHULUで配信されたので簡単な感想を。

このドラマ見たことない人はググってほしいが、簡単にまとめるとFOXのページ書かれている「テロ対策のスペシャリストである元CIA局員キャリー・マティソンの終わりなき戦いを描いた、衝撃の社会派サスペンス」がわかりやすいかと。

で、シーズン6ですが、まずはオープニングに、あのギル・スコット・ヘロンの「レヴリューション・イズ・ノット・テレヴァイズド(革命はテレビ中継されない)」の歌声がサンプリングされていることに気が付き、うれしくなる。

これまでのシーズンでもジャズなサウンドがグッドと思っていたんだけど、センスがいいんだよね。というか、私の音楽センスに合うというか。

ギル・スコット・ヘロンは十数年前にアシッドジャズ&渋谷系の延長で聞いていた口なんだけど、
久しぶりに「革命はテレビ中継されない」という詩を聞いてすぐにピンときました。たぶん、そのメッセージが強烈に記憶に残っていたんでしょう。

歌詞などは、こちらを参考に。

要は、「マーシャル・マクルーハンなんてくそくらえ」的なことを歌っているんですが、このメッセージこそが今回のシーズン6の一つのテーマでもあるんですね。

「革命=テロ」の真実は「テレビで中継されない」。

「革命=テロ」は「頭で考える時点で始まっている」。

「革命=テロ」は「テレビで捏造される」。

以下で引用するブログに、ギル・スコット・ヘロンは「革命はインターネットで生中継」される時代になったことを予期できなかったと書いてますが、このドラマに関しては、いやいや「ギル・スコット・ヘロンは正しかった」という感じか。

先の「レヴォリューション…」は、マスメディアでは大事なことは何も放送されない、くだらないことしか放送されない、というマスメディア、特にテレビに対する強烈な批判曲だったが、そのタイトルは、時代も流れ、「革命はインターネットで生中継」される時代になった。さすがに、「革命、ネットで生中継」は慧眼のギル・スコット・ヘロンでさえも予期できなかっただろうが、その強烈な本質的なメッセージはいまだに有効だ。
引用元


このドラマもキャラクターの描写が秀逸なんですが、我らがピータークインが「アメリカン・スナイパー」な奴だったのかは、改めて考えてみたい。

Posted on 2018/10/24 Wed. 01:04 [edit]

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プレミアリーグ「チェルシー対マンチェスターユナイテッド」感想文 モウリーニョではなくクライフ的だよね 

なんとなく、現状の「チェルシーの総合力」が確認できた試合だった気はしてます。リバプール戦でも似たような感じではありましたが。

 やりたい形はなんとなくできていたし、相手の戦術も想定通り。カウンターでやられるのも、ある意味想定通り。問題は決定力? ではなくて、対戦相手による戦術のバリエーションというか対応力の問題?

 後者を問題視するなら、ポゼッションの考え方のバリエーションを増やす必要があるか的な考えですかね。要は現状は「守備のためのボールポゼッション」という概念はないのかもしれないですが、今後のビックマッチを考慮すると、そういう概念も必要である気はするみたいな。要は相手のカウンターを受けないためのアンチフット的なポゼッションで、試合を終わらせる戦術みたいなもの。

 その昔、ジーコ氏が「先制したら相手は攻めざるをえないので、カウンター的なマインドに切り替えるべき」的なコメントをしていた記憶がありますが、要はそういうこと。要はリスクを冒すパス回しやドリブルもあれば、リスクを冒さないパス回しやドリブルもあるわけで。それを状況によって使い分けましょうという発想です。というか攻撃サッカーのイメージがるブラジル人にも、そういう発想はあるという話。

 この試合でいうと、アザールが無理して仕掛けてファイル気味にボールを取られ、そこからカウンター食らう的なシーンがあった記憶があるのですが、そういうプレイを状況によって使い分けませんか的な考えです。

 もっとも、そういう概念を取り入れることで「サッリのすばらしいサッカー戦術」に綻びが生じてしまう可能性があるのも確かなわけで、基本的なサッカーの考え方から改めて考える必要もあるのでしょうが。

 ・クライフ的な3点取られたたら4点取れ的な「攻撃で相手を上回れ」的なサッカー
 ・モウリーニョ的な相手にサッカーさせずに0点で抑えて1点取って勝つウノゼロ的な「アンチフットボール」的なサッカー

 冒頭からこの「中間が理想」的な話をしているのですが、現実的に考えると中間はなく、「攻撃」か「アンチ」か的なマインドのどちらか一択が現実的なのかなという話。

 まぁ一択とはいえ、確か2失点目にダビドルイスがやらかしたような「無謀なインターセプトの失敗」のような、アホな「リスクの高い守備」は論外な気はします。それよりも今のチェルシーの戦術で論点となるべきは、1点リード後に狙われた「左サイドバックのアロンソの裏」をケアするかどうか的な「攻守一体」となっているところの、考え方なんでしょう。まぁ単に個のプレイマインドで片付けることができるのかもしれませんが、あえて戦術に落とし込むと、現状は相手がそれなりのチームで1点リードしからといって「アロンソの攻撃時ポジションを下げる」とかいう発想はないと思うんです。だって、それしたら、そもそもの「ジョルジーニョをアンカーに入れたポゼッション戦術」が破綻してしまう可能性が高いですから。

 それよりも「クライフ的」は発想を苦戦の原因として、アザールを使った「縦のポジションチェンジ」はそれなりに機能してたけど、結局はゴールして点数を挙げれないと、「モウリーニョ的」なスタイルにやられてしまうよねという考えがベストなんでしょう。

 それって前から言っている、3列目、4列目の得点力という話とつながっていると思っていて、「カンテのミドルシュートって本当に惜しいでいいの。ランパードやエシエンなら得点になってた?」「ダビドルイスやコバチッチは確かにいいオフザボールの動きしてたけど、ゴールにつなげるには、あと何が必要だった?」的な分析は必要みたいな話です。

 個人的にはなんでも戦術とする分析は違う気はするし、監督のコンセプトとそれを具現化する選手のマインドの話のほうが大きい気はするのですが、そういうのすべてひっくるめての強引な「まとめ」を最後に。

まとめ
 
・アザールが封じ込まれたときの「彼を囮とする形」はできていたが、ゴールに結びつかないと、結局、相手的には「アザール抑えとけばなんとななる」という話となる。
・カウンターからの失点は仕方がない。ゾーンで守るから逆サイドのサイドバック裏までケアできないも仕様として仕方がないけど、リスク高い個の守備に関しては
問題あると思われる。
・セットプレイのスクリーンは効果的だが、ウィリアンの直シュート狙いはあまり確率高くないし、まだアロンソのがまし。
・カンテは重要な選手だと思うけど、攻撃を考えるとベストでないし、他の選択肢を考えてもいい? まぁ右サイドは守備重視なのかもしれないけど。
・モラタ。いた? がんばれ。





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Posted on 2018/10/21 Sun. 15:12 [edit]

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海外ドラマ「ウォーキング・デッド シーズン9」第1話感想文 というか欧州ではなくアメリカ的な限界? 

シーズン9。
また、ゾンビ(ウォーカー)に噛まれて死ぬ人が出るわけですが、普通に考えると、もうそろそろ防具をつけるとか、噛まれないための対策をして然るべきだと思うのですが…。少なくとも、ウォーカーと戦えないような弱い人を外に連れ出すときは必須かと。

例えば、日本で今アニメ化されている「ゴブリンスレーヤー」の主人公のような甲冑をつけていれば、ウォーカー対策にはなると思うんですけどね。

まぁアメコミ原作だから仕方がないのかもしれないし、そんな甲冑付けたら作品としての面白みがなくなるといえばそうなのかもしれないけど、ある程度のリアリティさが売りの作品だと思うと、ウォーカーに噛まれるというのが茶番化してきている気はするんですよね。甲冑とかヨーロッパ中世の世界観ではないというのはわかるんですが。

そもそも、この作品は途中から「ウォーカーの恐怖よりも、その世界で戦う人間の争い」に焦点を当てているのはわかるんですが、ウォーカーの怖さが「大群」であるか「不意打ちくらう場合」かになってしまっている点が厳しい気はしてます。

ファンタジーというか「魔法系」な世界観を切り捨てているからということもわかるんですが、例えば別の海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローン」のホワイトウォーカーと比べると知性というか魔物的な怖さがないわけで。だから、「ウォーカーの恐怖よりも、その世界で戦う人間の争い」を描いているんでしょうが、正直、その人間の争いだって総督のお話が頂点でニーガン登場以降は行き詰まっている感じはします。まぁ「魔法系」の世界もヨーロッパ的なんで、アメコミ的には「ありえない」のかもしれないですが。そういえばタランティーノの「フロムダスク・ティルダーン」のゾンビも魔法なしだったっけ? どうでもいいです?

もちろん、面白いところもたくさんありますよ。デビット・フィンチャーが何かで語っていた「映画と比べてキャラクターを深く描けるのがドラマの強み」的な要素が、この作品は特に顕著であり、初期メンバーであるリック、ダリル、マギー、キャロルあたりのキャラクターの魅力が、この作品の最大のおもしろさだとも思いますし。

そういった意味では、このシーズン限りという噂のリックの最後を見届けるために、なんだかんだ言いながら見続けることになるんでしょうけど。


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Posted on 2018/10/18 Thu. 10:30 [edit]

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プレミアリーグ「サウサンプトン対チェルシー」感想文 高い位置とゾーン 

攻守の切り替えを早くする&高い位置でボールを奪ってカウンター。

このあたりはポゼッション云々というよりも、90年代後半以降のサッカーでは主流の考え方であると思うのですが、それをするほうはもちろんすばらしいんだけど、逆に考えると「やられる方」の戦い方の問題のほうが大きい気もします。

ゾーンディフェンス。基本はスペースをケアするのでしょうが、どのタイミングで「スペースから人のケア」に変えるのかってのは、チームによって事情が違うんですかね。今期のチェルシーは、「スペースのケア」の比重が高くなっている感じがしますが、そこが強みであり弱みでもあるということなんでしょう。で、それを弱みに変えることができる相手チームは要注意であるということで。

つうわけで「最終ラインを高くて。高い位置から守備して。ポゼッションからの崩しもできて。ゾーンで守れて」という一連の戦術が連動しているのって、すばらしいよね。基本的にはってことでしょう。

モラタ。持ち味を活かしたゴールでしたが、正直、あそこまでお膳立てしてしてもらうシーンはシーズンに10回あるかないかくらい? もっとある? まぁ、意外とヘディングでのゴールも得意としている気がするので、それをもっと期待したいですね。

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Posted on 2018/10/09 Tue. 08:15 [edit]

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