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ヨーロッパリーグ決勝「チェルシー対アーセナル」感想文 美意識を鍛える時期 

ちょうど『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』という本を読んでいるところなんですが、ここに書かれている内容はサッカーにも通じるところがあると思っております。

要はリーダーには「アート的思考って必要だよね」ってことだと思っていて、サッカーにおける「監督の哲学」もそれと同様なんではないかなと。

もちろん、この本にも書いてある通り、勝利のための現実的な考え方(サイエンス)は必要であるし、アートとサイエンスのバランスが重要でなのは当然だと思うのですが、今季のチェルシーのバランスはどうだったのだろうか?

モウリーニョの頃と比べるとアート色が強かったと思っているのですが、そのバランスをチェルシーファンはどうかんじているたのだろうかってのが今季の語るべきポイントなのではないでしょうか。

勝利は必要です。そのためのアートなら、もちろん必要だというのは、みんな同意見でしょう。では、アートと勝利が相反するものに見えたら、どう感じるのかって話。

今季、確かに苦しい時期はありました。大敗して、解決策が見えない感じの時期が。ただ個人的には、それでも「サッリの哲学」を信じておりました。

今はアートとサイエンスのバランスを崩しているが、近い将来、そのバランスは良くなるはずだ。少なくとも、その可能性はあるし、今、その可能性を潰すタイミングではないと。

そんな思いを踏まえての、このヨーロッパリーグの決勝戦。正直、この大会にそれほどの価値は見いだせてないのだけど、どんな大会だって優勝できるのなら、それに越したことはないのは確かです(CL出場権というだって、一時期は大きな魅力であったわけですし)。

そもそも負けていい試合なんてないし。

去就が注目されるアザールの最後の試合? たぶん、そうなんでしょうし、そんな試合で負けるわけにも行きませんからね。

アザール。彼がこのチームに来てから、彼がエースとなり、彼がこのチームの攻撃を牽引していたわけですが、それがこのチームの魅力であり、弱点でもあったと思っておりました。要は彼が他のチームとの違いを作って魅力的な攻撃を演出してくれる一方で、彼の出来に結果が左右されることが多々あって、それが問題であると思っていたんですね。

で、その問題にサッリがどうマッチするのか? つまりサッリの哲学にアザールという武器がどう反応するかというのが、今季のチェルシーの注目点だったと思っていたのですが、結論から言うとこの試合ではその理想形が垣間見れたと感じました。

アザールの良さを出しつつ、チームとしての攻撃のパフォーマンスもあるみたいな。


「個人技」と「味方との連動感」のバランス。「孤立」と「自ら囮となる」ことのバランス。「攻撃に専念」と「守備の放棄」のバランスが、それなりに取れていたとでも言いましょうか。

要はアートとサイエンスのバランス。美しさと結果のバランスが取れた試合だったということです。

ジルーやエメルソンとアザールの相性がよかったというよりも、アーセナルというチームの哲学にアザールのスタイルがマッチした結果なのかもしれませんが、
今季の最後の最後に「サッリの哲学」によって、アートとサイエンスの最高のバランスが垣間見えたというのは言い過ぎでしょうか。

もちろん、理想形はもっと高いところにあるのだけれど、その道筋が少し見えたみたいな感じですか。

終わりであり、始まりである。アートとサイエンスの究極のバランス取りに向けての。

個人的には、そのバランスはアザールがいなくなったあとも継続できると信じております。もちろん、この試合のバランスとは、一味違うバランスを目指すことになるのかもしれませんが。

ただ、これだけは言いたい。アザールが去ったあとのチェルシーにこそ、サッリの哲学が必要となるのではないかと。

もちろん、サッカーは理屈だけのスポーツではないし、それはフロントの戦いも同様なんでしょう。

優勝おめでとう。とりあえず、今はそれだけで。


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Posted on 2019/05/31 Fri. 01:11 [edit]

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